小児に多い泌尿器科疾患

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包茎

亀頭部が、包皮に覆われている状態を包茎と言います。息子さんが包茎だと、気にされるお母さんが少なくありませんが、思春期前の子どもは、ペニスの先端(亀頭)は包皮で覆われている状態が普通です。しかし、包皮の中も普通の皮膚と同様に垢が溜まってきます。これを洗わないでいると、汚い手で触ったりした時にばい菌が入り、炎症を起こして赤く腫れてきます(亀頭包皮炎)。このため、包皮をむいて、中を洗わないといけません。
一方、手で包皮を反転させようとしても亀頭部が出てこず、まったく見えない状態を真性包茎と言います。この状態のまま成長してしまうと、大人になっても包茎のままで、手術をしなければならなくなります。真性包茎のお子様については、包皮が簡単にむけるようになる排尿方法の指導、ならびに副腎皮質ホルモンの外用療法を行っています。時間はかかりますが、痛みの少ない治療法です。副腎皮質ホルモン軟膏を塗ることによる副作用を気になさる方がおられますが、心配はいりません。外用する薬は、量も少なく、また外用する期間もせいぜい1~2ヶ月と短期のため、ほとんど副作用は生じません。

おねしょ、夜尿症

おねしょとは、夜間寝ている間に無意識のうちに排尿してしまい、パジャマや寝具を濡らしてしまう状態を言います。赤ちゃんは、毎日おねしょをしています。1歳を過ぎると少しずつ尿意がわかりだし、尿意を告げることができるようになってきます。昼間のオムツがはずれ、夜間のオムツもとれるようになってきます。3歳では約60%、5歳で約80%の子どもでおねしょがなくなります。6~7歳(小学校入学後)を過ぎてもおねしょをすることを「夜尿症」と呼びます。
夜尿症の罹患率の目安
  • 幼稚園年長時 約15%
  • 小学校3年生 約8%
  • 小学校5~6年生 約5%

夜尿症の多くは自然に治っていくことが多く、また夜尿が身体に悪影響を及ぼすものでないことから、放置されることが多いようです。しかし、夜尿症のため学校行事に参加できなかったり、子どもさんが自分に自信をなくしたりして、心理面・社会面・生活面に様々な影響を与えることがあります。なるべく早く治療を行って、少しでも早く治してあげることが必要かと思います。

夜尿症の診断

当院では、夜尿症の診断にあたり以下の検査を行います。夜尿がある子どもさんの5~10%程度に夜尿症以外の病気がみつかることがあります。その他に問診、昼間の排尿記録、夜尿日記をつけてもらい、主な夜尿症の原因を特定します。

尿検査 尿浸透圧や尿比重の検査を行います。また、尿に蛋白や血液成分が含まれているかどうかを調べます。
血液検査 造血機能、肝臓、腎臓等に異常がないかを血液で検査します。
尿流率測定 便座一体型の尿流測定装置で排尿することにより、尿の勢いを調べます。尿流曲線や尿流速度を分析し、膀胱機能を評価します。
超音波検査 夜尿症以外に病気がないかどうかを調べます。また、排尿後の残尿量を測定します。
夜尿症の治療

おねしょの治療にとって、生活指導はたいへん重要です。まずは「起こさず、怒らず、焦らず」の3原則を守りましょう。これに加え、規則正しい生活(夜ふかしや朝寝坊をしない)、水分摂取リズムの調整、冷え症状への対応、昼間のおしっこ我慢訓練等をご指導いたします。生活指導で改善しないような場合は、小学生以上のお子様には夜尿症の原因に合わせて、薬物療法や夜尿アラーム(夜尿を知らせるブザー)による治療を行います。

おねしょは、幼児期の夜寝ている間のおもらしを指します。夜尿症は5歳以上で月1回以上のおねしょが3か月以上続くことを指します。夜尿症の多くは自然に治っていくことが多いですが、学校行事に参加しにくかったり、自信をなくしたりすることがありますので、なるべく早く治療を行うことも大切です。治療には、生活や水分摂取のリズムを整えるなどのほか、薬物療法、夜尿アラームがあります。

精巣茎捻転

精巣が急な成長を遂げる思春期に多い病気です。精巣自体が陰のうの中で回転し、血管が捻れて血液が精巣に届かなくなることによって痛みが生じます。発症から数時間内に捻れを解除する必要がありますので、緊急手術になることが少なくありません。発見が遅れると、精巣を摘出せざるを得ないケースもあります。

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