血液をろ過して尿をつくる腎実質に発生する尿細管由来の悪性腫瘍です。50~60歳代の男性に多くみられます。日本での患者数は年々増加し、2020年には約6,000人の方が腎臓がんで亡くなられることが危惧されています。 一般に男性が女性に比べて約2倍、この病気に罹りやすいとされています。
以前は、血尿・疼痛・腫瘤が3大症状とされていました。しかし、最近では、健康診断や人間ドックでの超音波検査(エコー)の普及により、早期がんの状態で発見される偶発がんが過半数を占めるようになりました。
抗がん剤や放射線療法では、治療に抵抗するため、手術による治療が主体です。転移が見つかった進行性の腎臓がんや、手術後に再発した腎臓がんの患者様については、近年、分子標的薬による治療が行えるようになりました。